「ジェンダー法研究7号」に「DSDs:体の性の様々な発達とキャスター・セメンヤ」を寄稿させていただきました。

 今回の拙文では,いつもレクチャーでお話している「社会的生物学固定観念」等の内容のもう少し詳しい説明に加え,特に初めて,DSDsを持つ人々への「差別」の構造と人権の問題について書いています。

 当事者・家族の皆さんだけでなく,一般の方にもハードな内容になっていますが,なぜ実態と異なる「男でも女でもない性」というイメージが社会的に投影され続けているのか,活動家の人々が本当に訴えていることはどういうことなのか,DSDsを持つ人々だけでなく「人間そのものを大切にするとはどういうことなのか」,あるいは「人間を損なうものとは何なのか」について考察しました。

 当事者・家族の皆さんにはかなりつらい描写もあり,正直「差別」「人権」について書くということ自体が,私の力を大きく超えるものでしたが,ジェンダー研究者の方やLGBTQ等性的マイノリティの皆さん,性に関わる問題,差別・人権問題について関心のある皆さんには是非読んでいただけましたらと思います。

 特集では,ドイツのヨハネス・グーテンベルグ大学の石嶋舞先生による,ドイツで「『インターセックス』の人々に『第3の性別欄』選択肢が認められた」件について,その問題点を論じられた論文も掲載されています。




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現在,厚生労働省の「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」にて,胎児の新型出生前検査(NIPT)認定施設に対して,NIPTでの基本方針の策定、国・関係学会・障害者団体・生命倫理専門家での協議体設置など、妊婦の皆さんが胎児の各種染色体異数についての正しい情報を受け取り、専門の遺伝カウンセリングを受けられるようにする体制づくりが検討されています。 これは,営利目的で実施する無認定施設が急増する中で