LGBTQの皆さん 性の多様性などのセミナーを行う皆さん
LGBTQの皆さんや「性の多様性」についてのセミナーで,DSDs(性分化疾患/インターセックス)について取り上げる際の注意点についてまとめました
性分化疾患:家族のためのハンドブック
ご家族の皆さん
ローソン・ウィルキンス小児内分泌科学会(LWPES)や、アメリカ小児医学会(AAP)、ヨーロッパ小児内分泌学協会(ESPA)、当事者団体であるISNA、日本小児内分泌学会性分化委員会などのメンバー・専門家ら約40人以上が集まった2006年の国際会議において合意・採択された、性分化疾患に関わる医療の新しいガイドラインに合わせて、Consortium on the Management of DSDが作成したものです。
このハンドブックは、DSD(性分化疾患)を持つ子どもの親御さんたち、成人になったDSD(性分化疾患)を持つ皆さん、そのケアに当たる臨床医、そして支援者の方々の多大なる協力によって作成されました。DSD(性分化疾患)を持つお子さんの親御さんにしか分からないような、日々のさまざまな思い、どうすればいいのだろうという気持ち・疑問が、日常レベルから記述されているのが特徴です。
社会構築主義から社会的公正へ 〜インターセックスについての教え方を変えていくために
LGBTQの皆さん 性の多様性などのセミナーを行う皆さん 女性問題に関心のある皆さん
「本稿では、インターセックスについての問題が、女性学やその他の関連領域(ジェンダースタディーズやクイアスタディーズなど)において、どのように教えられてきたかを分析し、活動領域と学問領域のアプローチを、インターセックスという体の状態とインターセックスの状態を持つ人々の生きた体験という観点中心へと統合していく新たなモデルを提案する。」
LGBTQの皆さんや「性の多様性」のセミナーで度々性分化疾患/インターセックスが取り上げられることがありますが,そこでは必ずしもDSDsの正確な知識は伝えられず,また「何のため。誰のために」が曖昧なまま,むしろDSDs誤解や偏見を流布し,「人を大切にする」という視点が全く抜けている場合があります。
2002年というDSDs当事者家族の全体像がまだ完全に把握されてなかった時代の論文ですが,現在でもインターセックス人権支援団体のスーパーヴァイザーをしているインターセックスアクティヴィストのエミ・コヤマさんの「何を誰を大切にするのか?」という視点は今でも変わらない重要なテーゼを伝えています。