top of page

DSDs当事者女性が「Abemaプライム」に出演されました。

  • 執筆者の写真: nexdsdJAPAN
    nexdsdJAPAN
  • 2020年11月29日
  • 読了時間: 1分

更新日:2022年10月18日

 AIS(アンドロゲン不応症)女性のCHIKAKOさんが,インターネット報道番組「Abemaプライム」に出演されました。

 診断後の混乱や,国立成育医療研究センターのDSDs専門医の堀川先生との出会い,仲間と出会うことによって,「元々の女の子として生きていいんだ」と思えるまでの軌跡を語っていらっしゃいます。CHIKAKOさんの勇気と強さ,そしてそれを見つめる堀川先生の眼差しがとても印象的です。

 乙武さんもかなり混乱されていたようですが,ネクスDSDジャパンのレクチャーを受けていただいた方には,なぜ染色体がXYで性腺が精巣でも女性に生まれ育つのか,お分かりいただいていると思います。つまりCHIKAKOさんは,最終的に女性に多いエストロゲンを作る機能を持つ性腺を取られたわけです。

 簡単な説明はこちらをご覧ください。DSDsは,性自認の話でも,神話的偏見の「両性具有(男でも女でもない性)」でもありません。間違っているのは,教科書の方なのです。




Comments


海外国家機関DSDs調査報告書

ベルギー国家機関性分化疾患/インターセックス調査報告書
オランダ社会文化計画局「インターセックスの状態・性分化疾患と共に生きる」表紙

 近年、教育現場や地方・国レベルで、LGBTQ等性的マイノリティの人々についての啓発が行われるようになっています。その中で,DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患)が取り上げられるようになっていますが、昔の「男でも女でもない」という偏見誤解DSDについての知識が不十分なまま進められている現状があります。

 そんな中,人権施策や性教育先進国のオランダとベルギーの国家機関が,DSDsを持つ人々とご家族の皆さんの実態調査を行い報告書を出版しました。

 どちらもDSDsを持つ人々への綿密なインタビューや、世界中の患者団体、多くの調査研究からの情報などを総合し、誤解や偏見・無理解の多いDSDsについて、極めて客観的で当事者中心となった報告書になっています。世界でもこのような調査を行った国はこの2カ国だけで,どちらの報告とも,DSDsを持つ人々に対する「男でも女でもない」というイメージこそが偏見であることを指摘しています。

 ネクスDSDジャパンでは,この両報告書の日本語翻訳を行いました。

DSDs総合論考

 大変残念ながら,大学の先生方でもDSDsに対する「男でも女でもない」「グラデーション」などの誤解や偏見が大きい状況です。

 

 ですが,とてもありがたいことに,ジェンダー法学会の先生方にお声がけをいただき,『ジェンダー法研究7号』にDSDsについての論考を寄稿させていただきました(ヨヘイル著「DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患/インターセックス) 排除と見世物小屋の分裂」)。

 今回,信山社様と編集委員の先生方のご許可をいただき,この拙論をブログにアップさせていただきました。

 DSDsの医学的知見は大きく進展し,当事者の人々の実態も明らかになってきています。ぜひ大学の先生方も,DSDsと当事者の人々に対する知見のアップデートをお願いいたします。

 

 (当事者・家族の皆さんにはつらい記述があります)。

ジェンダー法研究:性分化疾患/インターセックス総合論考
ジェンダー法研究:性分化疾患/インターセックス総合論考
性分化疾患YouTubeサイト(インターセックス)
ネクスDSDジャパン:日本性分化疾患患者家族会連絡会
bottom of page