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「現代ビジネスオンライン」にキャスター・セメンヤさんの記事を掲載いただきました。

  • 執筆者の写真: nexdsdJAPAN
    nexdsdJAPAN
  • 2022年2月11日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年1月7日




 昨年は「多様性と包摂」「ジェンダー平等」をスローガンに,東京オリンピックが開催された年でした。

 LGBTQであることを公表した選手の出場は過去最多。そしてMtFトランスジェンダーの選手が史上初めて女子重量挙げに出場しました。

 ですが,南アフリカの女子陸上選手キャスター・セメンヤさんは東京五輪に出場できず,その他にも競技変更を余儀なくされたアフリカの女性選手たちがいます。

 世界陸連によるDSDsのアンドロゲン値が高い女性選手に対する出場規制は今も続いています。

 MtFトランスジェンダーの選手の競技参加条件と,DSDsの高アンドロゲン女性選手に対する出場規制はどのように違うのか?

 一般的な女性選手と男性選手,高アンドロゲン女性選手とのパフォーマンス差は実際はどれくらいなのか?

 DSDsの基礎知識も含め,現代ビジネスに記事を掲載いただきました。

 ぜひ皆さんにご覧いただき,広くシェアをいただけましたら幸いです。





 
 
 

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海外国家機関DSDs調査報告書

ベルギー国家機関性分化疾患/インターセックス調査報告書
オランダ社会文化計画局「インターセックスの状態・性分化疾患と共に生きる」表紙

 近年、教育現場や地方・国レベルで、LGBTQ等性的マイノリティの人々についての啓発が行われるようになっています。その中で,DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患)が取り上げられるようになっていますが、昔の「男でも女でもない」という偏見誤解DSDについての知識が不十分なまま進められている現状があります。

 そんな中,人権施策や性教育先進国のオランダとベルギーの国家機関が,DSDsを持つ人々とご家族の皆さんの実態調査を行い報告書を出版しました。

 どちらもDSDsを持つ人々への綿密なインタビューや、世界中の患者団体、多くの調査研究からの情報などを総合し、誤解や偏見・無理解の多いDSDsについて、極めて客観的で当事者中心となった報告書になっています。世界でもこのような調査を行った国はこの2カ国だけで,どちらの報告とも,DSDsを持つ人々に対する「男でも女でもない」というイメージこそが偏見であることを指摘しています。

 ネクスDSDジャパンでは,この両報告書の日本語翻訳を行いました。

DSDs総合論考

 大変残念ながら,大学の先生方でもDSDsに対する「男でも女でもない」「グラデーション」などの誤解や偏見が大きい状況です。

 

 ですが,とてもありがたいことに,ジェンダー法学会の先生方にお声がけをいただき,『ジェンダー法研究7号』にDSDsについての論考を寄稿させていただきました(ヨヘイル著「DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患/インターセックス) 排除と見世物小屋の分裂」)。

 今回,信山社様と編集委員の先生方のご許可をいただき,この拙論をブログにアップさせていただきました。

 DSDsの医学的知見は大きく進展し,当事者の人々の実態も明らかになってきています。ぜひ大学の先生方も,DSDsと当事者の人々に対する知見のアップデートをお願いいたします。

 

 (当事者・家族の皆さんにはつらい記述があります)。

ジェンダー法研究:性分化疾患/インターセックス総合論考
ジェンダー法研究:性分化疾患/インターセックス総合論考
性分化疾患YouTubeサイト(インターセックス)
ネクスDSDジャパン:日本性分化疾患患者家族会連絡会
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